不妊に関係するFSH・LHの数値について
不妊に悩む人たちが、ホルモンの検査数値に振り回されているように感じてなりません。
不妊治療を受けるうえで確かに重要な項目であることは言うまでもありませんが、数値がなぜ乱れてしまうのか?といった基本的な考え方が抜け落ちているように感じています。
ここでは不妊に大きく関係する代表的なホルモンの数値について、自然な目線で捉えて考えてみましょう。
FSH (卵胞を刺激して卵胞を成長させ排卵を促すホルモン)
脳下垂体から分泌
FSHは卵胞を成長させ排卵を促すホルモンで卵胞期・排卵期・黄体期・閉経期によってそれぞれ基準値が設定されていて、卵巣の反応が悪いとホルモンを多く分泌する必要があるために検査数値が高くなるといわれています。つまり卵巣の老化で数値が上がるとされています。
一般的には薬によってFSHをコントロールするという対応がされているようですが、薬で数値を制御することは可能でも、卵巣を若返らせる事はできません。大切なことは卵巣を元気にさせFSHが過剰に分泌されなくても排卵ができる状態に戻してあげる事だと思います。
卵巣に元気がないのは、卵巣への日常的な血液の不足です。今すぐ自分のお腹を強く押してみてください、必ず硬さや痛みを感じます。血流の悪化があるとコリによる硬さや、細胞に酸素欠乏の炎症があるため痛みを感じます。
その様な環境におかれている卵巣は細胞の新陳代謝がスムースに行われないために、古い細胞の集合体となってしまい、若い人でも年齢に関係なく卵巣は元気を失います。
FSHの数値が高い人は、卵巣の機能に問題があるのですから卵巣へ新鮮な血液を届ける対応をすれば新陳代謝が進み、卵巣は細胞レベルから元気を取り戻します。
FSHが低いと指摘された人
FSHの数値が低いという事は、FSHを分泌する脳下垂体の働きが鈍いと考えれば理解しやすいと思います。あなたは肩こり・首のこり・目の疲れ・片頭痛・不眠・うつ病・花粉症・イライラ感などで悩んではいませんか?
それらの症状の全てに血流の悪さが関係しています。正座を続けると足に痺れや痛みが出ますが、それと全く同じで血液の流れが悪くなると細胞は元気を失います。
つまり脳下垂体の機能低下が起きるような状態の人には、目の疲れや片頭痛なども出やすい体質であるとも言えるのです。これは目・耳・鼻といった頭部にある器官を栄養するための血管は脳下垂体への栄養補給も兼ねているからです。難しく考える必要は無いのです。
首の骨の横突起を貫通している脛骨動脈は頭部に入ると脳底動脈となり、脳下垂体を含め頭部の各器官を栄養しています。脳下垂体の働きが悪いという事は目・鼻・耳などにもトラブルが起きやすいといった理屈がこれで理解できると思います。
では何故これらの血管の流れが悪くなるのでしょうか?それは鎖骨の歪みが大きく関係しています。
脳下垂体の栄養血管である脳底動脈は左右の首を通る脛骨動脈が合流しての血管ですが、その大元の血管は鎖骨の下を腕に向けて走っている鎖骨下動脈です。この血管が鎖骨の歪みが原因で圧迫され血流の元栓が閉められた形になり血液の流れが悪くなってしまうのです。
上の2枚の写真は鎖骨検査を記録したものです。術前には鎖骨に歪みがある為に腕が上がりませんし強い痛みで苦痛な表情をしていますが、術後には腕がスムースに上がり痛みがないので表情が穏やかに写っています。
こうした検査をすればこそ鎖骨の歪みを発見できますが、たとえ歪みがあったとしても日常の生活で痛みが出る訳でもないので鎖骨に歪みがある事さえ気付くことは出来ません。
ですので放置される事が多く何年・何ヶ月と血流が悪い状態のまま、徐々に不健康な状態となり脳下垂体の機能不全が起きてしまいFSHの数値が乱れてしまうのです。
FSHの数値が高い場合には卵巣の機能低下ですが、低い場合には脳下垂体の機能低下である事を覚えて下さい。それらの数値を薬で上げ下げすれば、簡単に数値は変化しますが健全な状態になった訳ではないので、数値は改善されても結果が出ない場合が多いのです。
骨格の歪みを正し、血管の圧迫を開放させてあげれば新鮮な血液の力で自然に無理なくそれらの問題を解消してくれます。何となく遠回りな感じがするかとは思いますが、ゴールまでの時間や経済的な負担をトータルで考えると有意義な事であると感じています。
LH(FSHの補助をして排卵を促す・排卵後の卵胞を刺激して黄体化させるためのホルモン)
脳下垂体から分泌
LHが高いと指摘された人
LHはFSHの補助的な働きをして排卵をさせる役割がありますが、FSHは卵胞を刺激して発育させるためのホルモンで、LHはFSHにより発育された卵胞を刺激して排卵をさせるためのホルモンであると言われています。
どちらのホルモンにしても数値が高いという事は、卵巣そのものが不健全であるためにより多くのホルモンを出さなくては排卵させる事が出来ない状態のために数値が上がってしまう訳です。
数値が上がるという事は、ホルモンを分泌する脳下垂体の働きは健全であると考えても良いのではないでしょうか?FSHと同様に卵巣の機能低下を疑えばスッキリします。
LHが低いと指摘された人
やはりFSHと同様に脳下垂体の機能不全であると考えるべきです。不妊に悩む女性には不眠や気分のイラつき、目の疲れや甲状腺のトラブルで異常に疲れやすいといった不定愁訴を抱える場合が多いのですが、FSHで説明したとおりで鎖骨の歪みに起因した血流障害が絡んでいます。
私たちの身体は細胞の集合体ですので、新鮮な血液が安定して届かない状態が続くと細胞レベルからの変調が起きてしまいます。そうした基本的な原因を置き去りにして薬により数値を正しても体質までは改善されないために、あなたが望む結果を得ることは難しいのです。
LHには排卵を促す働きの他に、排卵を済ませた卵胞を黄体化させるための働きもあります。
黄体からは子宮内膜を厚くさせ、胎児を育てるための柔らかいベットの準備をしたり体温を上げて卵が着床し成長しやすい環境を整える役割をする黄体ホルモンを分泌します。
【フカフカとして暖かく柔らかなベット】この環境を作れないのであればで着床しても流産してしまう不育の体質であると言わざるを得ません。
ではどうすれば数値が安定して、あなたが望む結果を出せるのでしょうか?それは発想の転換です。もっとシンプルに自然界の仕組みに沿った対応をする事で自然に無理なく解決されてしまいます。このサイトの体験者の声も参考にしながら焦らずに考えてみては如何でしょうか?