背骨の癒着と不妊について
背骨の癒着・・・正しく言えば背骨の関節癒着なのかもしれませんが、不妊に大きく関わります。聞き慣れない言葉なので難しく感じるかもしれませんが、関節がくっついた状態の事を癒着と表現しています。
この背骨の癒着があるのか無いのかを判断するのには、骨格調整をすればその場で解かります。整体を受けた人なら経験していると思いますが、【ポキッ】とか【コクッ】といった音がして、関節が調整されるようであれば癒着の無い健康体と言えます。
その反対で調整しても関節に動きが出ない場合には関節癒着があると判断します。背骨から出ている神経線維が圧迫され、脳からの指令が100%伝わらない不健全な状態であると判断します。
なぜ癒着は起きてしまうのか
手術後に内臓癒着が起きやすい事は一般にも知られていますが、どうして癒着が起きるかを調べたくて、不妊で通われている脳外科に勤務している看護師さんに質問してみました。彼女の旦那さんは外科医ですので、詳しく教えて貰えると思ったからです。
その答えは「タンパク質に関係していると思うが明確には解からない、但し糖尿病の患者さんを開腹すると例外なくベタベタに内臓癒着を起こしている」といった答えが返ってきました。
この答えで何となく癒着の本質が見えた気がしました。糖尿病の人は血液がドロドロとしていて濃度が濃くなっています。血管内の濃度が高いという事は浸透圧の関係で周りの組織から水分を引き込もうとします。内臓を包む漿膜からも水分を吸い取るために、癒着が起きるのではないかと感じたのです。
血流障害が関節癒着の原因です
内臓癒着が内臓を包む漿膜の機能不全で起きるように、関節癒着は関節包という関節を包む膜の機能不全で起きてしまう事が理解できます。
不妊に関しては背中の筋肉への長期間の血流障害が続くことで、関節包からの分泌液が出にくい状態となり、同時に関節周辺の筋肉や靭帯の表面からの分泌液も不足して、それらの全てがくっついた状態となり関節癒着が起きるのだと考えています。
つまり新鮮な血液が届き難くなる事で、癒着を防ぐための分泌液が出にくくなって関節癒着が起きてしまうと考えればスッキリと理解できると思います。
病院では無視されている不妊と背中の関係
婦人科で診察を受け「特に問題はありません」と診断される人の多くが、この背骨の癒着が原因ではないかと感じています。
このサイトの中には何回も出てくる【不妊と背中の関係】ですが今の医学では完全に無視されています。この問題による卵子の外膜が脂質で厚くなり、受精しにくい条件になるといった事を検査する施設もなければ、それに取り組む医師もいません。
どうすれば関節癒着を剥がせるのか
癒着を剥がすのにはそれなりの時間を要します。関節癒着は長年の血流障害が原因です、背中の張りや肩こりを放置していたために血流の悪化が進んでいる状態なのです、簡単には改善されません。
あなたは瞬間接着剤で指と指を接着した経験はありませんか?例えばアロンアルファで・・・その時に無理に剥がそうとすると指の皮膚を傷めてしまうと感じるほどくっ付きますが、そのまま放置すると指から出る汗で簡単に剥がれてしまいます。
関節癒着を剥がす方法も同じ理屈で考えれば良いのです。関節を包む膜に新鮮な血液を送りその膜が本来の働きである漿液(ローションのような潤滑液)を分泌できる状態に戻してやれば癒着は自然に剥がれます。
治療の期間と経費について
長期間の血流障害での関節癒着を短期間で解消する事は難しい事ですが、諦めてはいけません。癒着を起こしている関節周辺の血流を正せば解決できるのです。
それを私達だけに頼っていたのでは治療期間も経費もかさみますので、こちらでは自己療法をお勧めしています。毎日の生活の中に自己療法を取り入れる事で必ず結果は出てきます。
治療に時間やお金を掛けたくない、すぐに結果を出したい・・・といった夢のような話は存在しません。背中の関節癒着は脳が出す内臓器官への指令にトラブルを起こす重大な問題です。
不妊だけの問題ではなく内臓関係の病気にも発展してしまう事も知って下さい。
体の仕組みを自分なりに理解してコツコツと努力した人だけに授かるもの、それが子宝というあなたが望んでいる結果だと私は考えています。