突発性難聴について 島田市 Iさん78才
耳の聞こえが突然に悪化した
昨年の11月頃から月に2回のペースで通われている78才女性の話です。
彼女は娘さんが車で連れてきているのですが、その娘さん曰く
「4日前に耳が突然悪くなり、耳元へ口を近づけて大声で話さないと会話にならない。一緒に暮らしていてもイライラしてしまう。」と嘆いていました。
「二日後に耳鼻科へ行って診て貰ったが、耳の奥に耳垢が溜まっている。年齢的にこうした人も多いですよ」とした医師の言葉に、【耳垢が急に溜まってしまうなんて何となく信用し難い。】と感じたそうです。
私は耳なら鎖骨の歪みが関係する。と直感したので鎖骨の検査をしてみましたがやはり鎖骨に大きな歪みが出ていて、腕がスムースに上がりません。首の上部へレーザー光を当て、耳への血流を良くするための手当てをする事にしました。
調整をしながら「急に悪くなったのなら急に良くもなる。たぶん変化すると思いますよ。」などと話しながら普段より念入りに首の上部をほぐし頸椎の調整をしました。以前から首の関節が硬く、頸椎調整には苦労していましたが今回も何とか首の関節を動かすことが出来ました。
突然の悪化は突然に良くなる
首への手当てが終わりいつも通り「横を向いて下さいね」と言ったところ彼女は私の指示に従い仰向けから横向きになりました。普段からやっている当たり前の動作ですが、その瞬間です。娘さんから「あ!聞こえてる!」とした驚きの声が上がりました。「凄い!」とした言葉も出ていました。当の本人よりむしろ娘さんが喜んでいるのを見て何となく滑稽ではありますが親子愛を感じました。
なぜ耳が急に聞こえる様になったのか?
答えは簡単です。耳への血流が良くなり、硬くなっていた鼓膜に弾力が戻ったからなのです。鼓膜は毛細血管がビッシリと分布して新陳代謝が旺盛なパーツですが血流が悪化すると早期に硬くなり強張ってしまいます。鼓膜は音波で振動する事で聴覚神経に音を認識させる訳ですが、血流が悪化し硬くなった鼓膜では音波による振動が起き難くなってしまうのです。
彼女の場合も首の筋肉に強い硬縮が出ていました。当然ですが、鼓膜への新鮮な血液の補給は出来ていなかった訳です。彼女の場合には足腰のケアでこちらへ通われていたからこそ即座に改善もされてしまいましたが、こうした例は極めて稀な事であると感じます。一般であれば耳鼻科へ何日も通う事になるのです。耳鼻科では血流に対しての対応はされませんので治る事は絶対にあり得ません。
血流の大切さを知る大切さ
最近はSNSなどで医療批判をする様な情報が飛び交っていますが、そうした情報があまりにも多く【何が正しく・何が間違っているのか?】判断に苦しむ時代であるとも感じます。
批判するのは簡単ですが、その先の、どうすれば良いのか?どの様にすれば解決できるのか?といった情報が少ない様にも感じています。
何となく信用できそうな文面なので読み進めてみると実はサプリの宣伝であったり・・・とした情報が余りにも多すぎます。そんな物ではなく、人間の身体に流れている血液には身体を健康にするための力が既に備わっているのです。その血液が安定して届かないから異変を起こし、その血液を通す事で異変は細胞レベルから治まるのです。
自己療法の大切さ
仮に彼女が最初に来た時に私に教えられた【鎖骨ほぐし】という自己ケアを励行していたとすれば今回の様なトラブルは防ぐ事が出来たと思います。
彼女にもう一度しっかりと自己療法を教えて一件落着となりました。