アトピー・敏感肌のスキンケアについて
そもそもアトピー肌の原因とは?
アトピーの方は肌に炎症がありスキンケアには色々と悩むことも多いと思います。
暖では、肌に出る炎症は消化器系の不調により体内毒素が多量に発生し、解毒のため皮膚からやむなく排泄している状態と考えています。
骨格の歪みを調整し、血流を良くして消化器系をはじめとした体の不調を改善させる事が大切です。
スキンケアよりもまず体内環境改善が重要になってきます。
しかし、肌に出た炎症に対してスキンケアを間違えれば治りが遅くなったり、逆に痒みが出たりしてしまいかねません。
私自身も軽度ですがアトピー体質です。数年前突然アトピー症状が再発し、なかなか良くならず、悩んでいた頃に暖の自然療法に出会いました。
今ではすっかり良くなり、肌荒れしにくくなりましたし、以前より肌がきれいになったと感じています。
今回は私が今まで情報収集し試した中で有効だと実感したやり方、考え方を3つご紹介させていただきます。
少しでも参考になれば幸いです。
①皮膚常在菌を増やす、活かせるスキンケア
健康な皮膚は弱酸性です。
腸内環境と同じく、皮膚にも様々な常在菌がいて肌を外部刺激から守ってくれています。
皮膚常在菌の働きで肌は弱酸性に保たれています。
空気中の雑菌類は弱アルカリ性なので、弱酸性の環境では生息できません。
ですが皮膚常在菌が少なくなり、弱酸性のバリアが崩れると、雑菌が繁殖しやすくなって皮膚が炎症を起こしてしまいます。
また、炎症を起こしている肌はpHが中性に傾いてしまいます。
すると、黄色ブドウ球菌という皮膚に元々存在する菌が増加して毒素を出すようになってしまい、皮膚の炎症の大きな原因となるのです。
また、肌表面にいる皮膚常在菌は空気を好む菌なので、油分の多い保湿剤を使用し、皮膚を覆うようなスキンケアをすると、弱ってしまいます。
また、保湿剤はpHが中性のものが多く、肌の弱酸性環境が乱れる原因となります。
私の経験上、炎症を起こしている部分に油分を含む保湿をすると調子が悪くなり、炎症が広がりやすくなる実感がありました。
赤みを伴った炎症を起こしている状態、滲出液が出てジュクジュクしているような部分にはクリームなどの保湿はせず、乾燥させて瘡蓋をつくる方が落ち着きやすいと感じました。
肌を弱酸性に整え、皮膚常在菌を活かす環境づくりは時間はかかりますが、肌の調子を根本から整え、健やかな肌へと導くことができます。
スキンケアは弱酸性のものを使用する事が大切だと実感しています。
②自己保湿力を活かす
皮脂は汗と混ざって皮脂膜をつくり、肌の乾燥を防いで外部刺激から守ってくれています。
わざわざ保湿剤を塗らなくても、天然のクリームができる仕組みになっているのです。
ですが、スキンケアで外部から油分を与え続けると、皮膚がそれに慣れてしまい、自己保湿能力が低下し皮脂が出にくくなってしまいます。
すると保湿剤に頼らないと肌が乾燥してしまうようになってしまいます。
以前は私もワセリンなどを塗りたくり、保湿しないといられない状態でした。
ですが、油分の保湿をやめ自己保湿力を引き出すようにしたところ、最初はミイラのごとくガサガサに乾燥してしまいましたが、徐々に落ち着き、そのうちしっとりとするようになっていきました。
保湿剤に頼らなくても良くなったのです。
今では、季節や室内の空調など環境にあまり左右されることなく、乾燥を感じにくくなりました。保湿剤の使用は以前より、かなり少なくなったのにも関わらずです。
ただ、年齢によっては皮脂がだんだん少なくなっていきますので、その場合は自分の肌を見極め、足りない部分にのみ少し油分を足すのもいいと思います。
私の場合、アトピーの炎症があった時は弱酸性の化粧水のみを使用して、油分を含む保湿剤は極力使用しませんでした。
肌を弱酸性に調整する事は健やかな肌のためにとても大切だと思います。
③洗いすぎに気をつける
普段使用している洗浄剤の洗浄力が強すぎると、皮脂をとりすぎてしまって肌の乾燥の原因になります。
石鹸はシンプルで低刺激なものと思われる方も多いかもしれませんが、石鹸は弱アルカリ性のため、皮脂を落とす力が強く洗浄力は高くなっています。
また、本来弱酸性である肌を弱アルカリ性の石鹸で洗うことにより、一時的に肌がアルカリ性に傾いてしまいます。
時間が経てば自然とまた弱酸性に戻りますが、皮膚が弱っている炎症部位は弱酸性に戻りにくくなっています。
特に汚れているわけでもなければ、お湯で流すだけでも十分きれいになります。毎日石鹸などで体を洗うのは洗いすぎになりやすく、乾燥肌の原因となります。
皮脂を落としすぎる洗浄力の強いものを避ける事も大切です。
※スキンケアや洗顔料などについてわかりやすく解説しているサイトで、私が普段参考にしているものをご紹介します。もしご興味のある方はご覧ください。
ここまでの話は一般的に言われていることとはかなり違うため受け入れにくいと感じる方も多いでしょう。
ですが、薬を使わなくては保てない体と同じように、保湿剤に依存している状態は健康とは言い難いと思います。
からだの自然治癒力を高める自然療法の考え方は、肌にも当てはまると思います。
自分の肌の力を高め、体を守る常在菌を活かすシンプルなスキンケアは、健やかな肌を保つうえでとても大切なことだと感じています。
静岡県島田市・浜松市で薬に頼らないアトピー治療を行っています。
整体による骨格矯正とオリジナルの技法で消化器系の働きを正常にする事で、脱ステロイドを目指します。
参考:赤嶺福海(2004).『アトピー完全克服マニュアル』.たま出版