頭から汗が出る (体に出た変化) 掛川市 Hさん59才
身体の変化
コレステロール値が高い事が気になり、息子たちに勧められ来られている男性の話しです。
「背中や肩のハリが軽くなって来た頃から、頭から汗がではじめた。」と話しています。動画の中でも説明していますが、こうした変化はどこの血管が流れやすくなったのかで出る反応です。
初回には鎖骨の歪みが大きかった
Hさんの場合にはコレステロール値を気にしての来院でしたので、鎖骨が歪む事で背中の筋肉への血流が悪化している事が考えられる。とした説明をしながら鎖骨の歪みをチェックしましたが、やはり大きく歪んでいました。鎖骨の下を腕に向けて通っている血管が鎖骨と肋骨に強く挟まれ、首や背中といった所への血流が悪くなっていました。
血流のバランスが変化した
骨格調整が進み血液の流れも改善しますが、彼の場合には上半身の血流が下半身に比べ先に良くなると今までと変わった血流バランスになって行きます。
ビデオの証言にもありますが、最近になって股関節に痛みを感じたり、足の冷えを感じたりとした変化が起きています。これは上半身の血流が先行して改善されての変化である事が考えられます。
血液は流れやすい方を優先して流れる
筋肉の改善も血流の改善も、左右や上下が同時進行はしません。硬さが軽度の部位から改善が進みます。彼の場合には鎖骨周辺の筋肉の緩みが、骨盤周辺の筋肉に比べ早期に改善されて、上半身と下半身の血流バランスが今までとは変化した。と考えれば納得の行く、頭皮からの汗という現象が起きた訳です。そのため改善が遅れている下半身の血流障害が際立って足の冷えや股関節痛という症状がでている。と断言できます。
症状の全ては身体からの信号
この様に理論づけしながら体の変化を見て行くと、とても楽しく身体の仕組みを学ぶ事が出来ます。
以前には無かった頭皮への汗や、足の冷えはなぜ起きるようになったのか?
多くの場合、気になる症状の全てを悪いものと判断してしまい、薬による対症療法で症状を消す事を求めてしまいがちですが、症状を消す事は原因を見つけにくい状態にすることであると学んで欲しいと思います。
上半身の次は下半身を改善させれば良い
全ての事には順序があります。身体全体の骨格調整とはいえども今回の例の様に、改善にはそれなりの順序がある訳です。彼の場合を考えても股関節回りの痛みは、かなり以前から感じていたと証言している通り、上半身に比べ下半身の血流障害の方が歴史が長かった。と理解すれば良いのです。
初診時には股関節痛は訴えていませんでした。それが最近になってハッキリと感じる様に変化している訳です。これは知覚神経の麻痺に近い状態となっていたのが、血流の改善で神経線維に活力が出て、今まで忘れかけていた痛みを敏感に感じる事の出来る身体に変化し出した事を意味します。
夜間頻尿も以前からあった。とも証言していますが、体質改善が進めば冷え・頻尿・股関節痛も時間の経過とともに少しずつ改善されてしまいます。血流改善による細胞レベルでの変化ですので、時間はかかるものの、その変化は確実です。月に1回ほどの通院でそれらも自然に改善されてしまう。それが自然療法の最大の魅力であると感じています。