膝痛を解消
「軟骨がすり減るから痛い」は本当なのか?
軟骨がすり減る」のではなく、「栄養障害で劣化する」が正しい表現だと思います。しかも軟骨には血管も神経もありませんので痛みを感じる事はありえません。
「軟骨が加齢と共にすり減る」が正しいのであれば高齢者は全員が膝痛で悩む事になりますが、そうでもない事をあなたも感じている事でしょう。ではどの様にして膝痛が起きてしまうのか?詳しくは本文をお読み下さい。
膝の水を抜く治療が、果たして良い事なのか?
膝に溜っている水を抜けば痛みが軽減するのは当然ですが、膝痛を根本から治すという観点からするとNGです。痛みが消える事で治ったのだと勘違いすることで重度の膝関節症になってしまう恐れがあります。
どうして膝に水が溜るのか?その水とはいったい何なのか?どうすれば膝痛になりそれをどうすれば解消できるのか?今まで誰にも教えて貰えなかった膝痛解消のノウハウを詳しく解説しています。
膝痛のためのサプリは本当に効果があるのか?
軟骨へ栄養を与えて膝痛を治す!何となく効果が出そうに感じてしまいますが、軟骨への栄養補給は他の組織とは全く違う仕組みになっています。
膝痛に悩む人に必ず伝えたい!ここだけの話しです。
軟骨には血管がありません。軟骨への栄養は関節液でしか与えることが出来ない仕組みとなっています。膝痛に悩む人が絶対に知らなければいけない事が、この関節液の働きとそれを作るための身体のシステムです。この仕組みを知ればあなたにも膝痛を解消するための本質が見えて来ます。
3週間ごとの変化を記録した術前と術後の写真です、少しずつ良くなって行くのが確認できます。あなたにも膝痛を自然に解消する力が備わっているのです。
軟骨には血管も神経もありません
軟骨には血管も神経線維も無いといった単純なことさえ知らされていません。人間の身体のほとんどのパーツは血液によって栄養と酸素を供給され、新陳代謝を繰り返し生きています。
しかし軟骨には血管はありません、ですので血中に入った栄養成分が直接的に軟骨へ届く事はありえません。軟骨への栄養補給のシステムは他のパーツとは違いがあるのです。
軟骨の栄養補給は血液ではなく関節液です。俗にいう水なのです。
関節液がいつも新鮮な状態で、入れ替わりがスムースに出来ていれば、膝に痛みが出ることも無く、軟骨が悪くなる事はありません、正常な新陳代謝が出来ているからです。
そして重要な事はその関節液がどこでどうして作られているかを知ることです。
関節液は滑膜で作られる
注意 血管の図は『人体解剖学図譜集』株サプライ発行より引用させて頂きました。
膝のイラストを注意深く見てください、関節を包む関節包の内側に青く描かれた滑膜があります。この膜こそが関節液の分泌と吸収という重大な仕事をしている組織です。
滑膜は血液を原料として関節液を作り軟骨へヒアルロン酸を主とした栄養を与えるばかりではなく、使われて古くなった関節液を吸収し血液に戻す仕事もしている訳です。
そのお陰で関節液は常に入れ替わりがされていて、新鮮でしかも適量な関節液が軟骨へ栄養を与え続け、膝関節の動きをスムースにさせているのです。
その様に大切な滑膜ですので異常を知らせるための神経線維もビッシリと分布していて、痛みにより危険を知らせるシステムになっています。つまり初期の膝の痛みの正体は滑膜の血液不足を知らせるための信号だったのです。
その証拠に膝痛の人の足を触れば解かりますが、必ず痛い方の足が硬くなっています。硬いという事は常に血管の圧迫がされている事を意味します。病院ではその硬さによる血管の圧迫が無視されているので、血流障害による滑膜の炎症が見落とされています。
なぜ膝に水がたまるのか? 膝に溜る水の正体とは
膝に溜る水は滑膜の静脈側にエラーが起きていると考えればスッキリと理解できます。 動脈側は健全で関節液の分泌は可能でも、古くなった関節液を回収できない状態であると考えればよいのです。
また滑膜には知覚神経の繊維も多く分布されていて、滑膜への血液循環の悪さから起きる炎症や、水が溜って滑膜を刺激するといったトラブルを痛みという信号で私たちに教えています。
このようなシステムが知らされていない為に、膝に水が溜ると病院で水を抜くといった対症療法が正当化されているのではないでしょうか?
膝に水が溜った時点で血流の悪さを医師が指摘し、解決策を伝えるだけで膝痛患者は激減するであろうと私は感じています。
曖昧な常識が重度の変形性膝関節症にさせる
あなたはそれでも水を抜きますか?
膝の水を抜けばで瞬時に膝の痛みは消えます。水が溜まって腫れているのですから、滑膜への余分な内圧が無くなり滑膜に出ていた突っ張りによる痛みが消えるのです。
しかし先ほど書いた静脈側のエラーはそのままですので、関節液の吸収はされません。時間が経てば、また水が溜まるといった事になりそこでまた水を抜くといった具合になります。
そうこうしているうちに水が溜らない膝となりますが、それは滑膜の動脈側の機能も落ちてしまった事を意味します。つまり関節液の分泌そのものが不可能となってしまうのです。
それは軟骨への栄養補給が完全に失われた事を意味します、当然ですが軟骨は劣化してしまい重度の変形性膝関節症と診断されるまでに悪化してしまうのです。
痛みを神経麻痺によって消す鎮痛剤やブロック注射も似たようなものです。膝痛の原因は血流の悪化による細胞レベルでの症状である以上、血流改善しか根本から良くする方法はありません。
ヒアルロン酸の関節内注射はどうか?
この治療法も理に適っているように感じさせますが、本当に有効であるのならこれ程多くの人が膝痛で悩む事は無いはずです。実際に私の所に来られる方でもこの注射を長期間していた人ほど膝の状態は悪くなっています。
しかし口を揃えた様に皆さん「最初の頃は注射をすれば膝が楽になった」と言っています。これはやはり鎮痛作用もあるからでしょうが、長くは続きません。
仮にヒアルロン注射が有効であるのであれば、その人は一生、死ぬまでこの注射を打ち続けなくてはならないといった理屈になります。しかし実際には効果がなくなり注射を打ち続ける人はいないというのが現実のようです。
元々ヒアルロン酸は先にも説明しましたが、健全な血流に守られた滑膜が自然に分泌する軟骨への栄養成分なのです。
外から注射で与えるのではなく、血流を改善させ滑膜の機能を細胞レベルから健全な状態に戻してやれば解決できるのです。
高齢でも11回の調整で正座ができるようになりました
牧之原市Tさん83歳の膝痛解消までの記録です。高齢であってもこの様に膝関節症を根本から解消することは可能です。寝たきり防止には膝痛の改善は絶対条件だと思います。
膝痛は寝たきり老人のスタートライン
たかが膝痛されど膝痛!私たちの身体も機械と同じで手入れをしないと壊れます。例えば車が故障すれば不便なので早く直そうと修理に出します。
しかし身体はどうでしょう「これくらいなら我慢が出来る」と放置していませんか?昔はこの我慢が美徳とされて来ましたが、愚かな事だと気付いて欲しいものです。
膝痛は寝たきり老人のスタートラインだと感じています。膝の痛みで歩行が減り、筋肉が衰え転倒事故を起こす事で足の骨を折ってしまえば、寝たきりの生活が待っているのです。
目先の欲で問題を先送りにするのは簡単ですが、介護施設に入所した時の苦痛と経済的な負担を考えてみてください。いま大切なのは何が正しい事なのかを知るための努力です、そのためにこのサイトの情報を利用されるのであれば報われます。