断食によって出る変化

「３日断食をしたら痒みが減り、顔の赤みがおさまった」こちらへ通われている浜松市の女性の言葉です。

今回はアトピーと断食について考えてみます。

断食がなぜ有効なのか？

これはアトピーが単なる皮膚病ではなく、消化器系や解毒に関した各臓器の機能不全がその原因であるとの証明になっていると考えています。

私は最初に来られた時に「かなり体質的に病んでいるので改善までの時間は掛かってしまう」と伝えました。彼女は痩せて体温も低く、背骨にはかなり強い関節癒着がありました。

背中の筋肉が硬く、癒着が出ている様な人は例外なく消化器系の臓器が不健康となっています。食品を分解する能力が低いために腸内腐敗を起こし易い体質であると断言できます。

消化能力が低い人が普通の食事をしていたのでは、臓器は疲れます。疲れた臓器を休憩させ元気を取り戻すのには断食が有効です。断食というと苦行のように感じてしまいますが、今ではファスティングとも言われ身体に優しいプチ断食が静かなブームにもなっています。

消化を休め排泄を促す

ファスティングが有意義な点は消化吸収のために働く臓器を休め、排泄の臓器へエネルギーを集中させるといった事ではないでしょうか？

胃・胆嚢・膵臓といった臓器は食べなければ休憩できます。それらの臓器もエネルギーは血液からの栄養で与えられていますが、食べなければ肝臓・腸・腎臓などの解毒に関係した臓器へ優先して向けられると考えれば、体内毒素の排泄がスムースになるのは当然の事なのです。

少し体重が増えてきた

昨日来られた時に本人から「体重が少し増えて、顔がふっくらとした感じが出てきた」との話を聞けました。これは消化器系の臓器が今までより元気になって来た事を意味します。

食べた物がしっかりと分解され吸収されれば細胞は元気になって来ます。最近では酵素飲料も試す事になりました。虚弱な体質の場合には体内酵素の不足も疑うべきだと考えていますが問題なのが低体温の体質にあります。

例え高価な酵素飲料を摂ったとしても、体温が低ければその効果は出にくいものです。体温を上げるのには強制的であっても血流を良くしなければなりません。

そのための対応はゴムバンドを利用したバンドストレッチが有効です。ゴムバンドで加圧した状態での筋肉運動をすることで確実に体温を上げる事が可能です。

治したい真剣な気持ち

彼女の真剣さはこちらにもヒシヒシと伝わって来ます。幼少の頃からありとあらゆる治療法を続けて来たとも聞いています。

その分こちらとしても真剣に取り組む責任があります。アトピー関連の正確でより多くの情報を吸収しながら彼女にとって素晴らしい出会いであったと感じて貰える様に努力して行きます。