アトピー改善は個人差が大きい
アトピーは2つのタイプに分かれる
アトピー改善のサポートをしていると、その症状や体質に大きな個人差があり、改善への過程や改善に要する時間が大きく違う事を強く感じます。
皮膚湿疹の程度が酷く凸凹として、見るからに重度だと感じてしまう状態の人が意外と早く改善したかと思えば、湿疹そのものは軽度だが肌がカサカサとした乾燥タイプの人が時間がかかったりとした場合もあって難しい病気であると感じてしまいます。
大まかに言うと、ジュクジュク型のアトピーと乾燥タイプのアトピーに分かれると感じていますが、ジュクジュク型が症状は派手ではあるが改善が早く、乾燥タイプがその逆であると自分なりに考えています。
ジュクジュク型アトピーの特徴
このタイプの人の皮膚湿疹は見るからに重度で、浸出液なども出やすい感じがあります。皮膚に爛れた様な湿疹が出てしまい、浸出液の乾燥によってカサブタなども出来てしまいます。
見た目は酷いものの意外と早く改善するのが、このジュクジュク型のアトピーで消化器系の臓器が元気になれば割とスムースに改善されて行きます。
こうしたタイプの人の肌には潤いが残っていて、症状が出ていない部分の肌はイキイキとしています。乾燥型の人に比べて皮膚に脂質を感じます。
乾燥型アトピーの特徴
見た目はおとなしく軽度に見えるが肌が乾燥している、このタイプの人は苦労します。背骨の関節癒着が強くて骨格調整が出来るまでに長い時間を必要としてしまいます。
とにかく消化器系の働きが悪いので皮膚そのものへの栄養補給がスムースではありません。ですので肌の新陳代謝も悪く、肌にクスミを感じます。体型的には痩せ型で虚弱な体質です。
こうした乾燥型アトピーの人はどうすれば体質改善が進むのでしょうか?これには根気が必要となります。背骨の関節癒着を解消させて消化器系の働きを上げなくてはなりません。
健康への永遠のテーマ【関節癒着】
私はアトピーに限らず全ての病気や体調不良には、必ず関節癒着が絡んでいると確信しています。関節癒着といった聞き慣れない言葉ですが健康を害す大問題と考えています。
特に問題なのが背骨の関節癒着で、各内臓への神経伝達を悪くさせてしまい、脳からの指令がスムースに伝わらない事で多くのトラブルを起こしてしまいます。
アトピーに関係するのが消化器系ですが、炎症を抑えるための副腎の働きも背骨に癒着があれば悪くなってしまいます。
臓器そのものが悪いのではなく、脳からの指令が正常に伝わらないので結果的に臓器の機能不全となる訳ですので、背骨から出ている神経根の圧迫を解消させれば臓器の働きは脳がプログラムした通りの働きをするので健康な状態に変化します。
どうして癒着が起きるのか?
関節を包む関節包という薄い膜からは軟骨を栄養するための滑液や、筋膜や靭帯などとの癒着を防ぐための漿液を分泌していますが、それらの分泌がされなくなると癒着が起きます。
つまり関節包の膜が不健全になる事で癒着が起きるのです。では膜の機能不全はどの様にして起きるのでしょうか?それは膜への血流障害です。
関節を包む膜もやはり細胞の集合体であり、新鮮な血液で栄養補給をしていますが、その供給が不足すれば膜そのものの活力が下がり、関節液や漿液の分泌が出来なくなるのです。
どうすれば癒着を解消できるのか?
これまた簡単な理屈で血流を正して新鮮な血液を膜に届ける事で解消できます。しかしこの簡単な事が実はとても大変で難しい事でもあります。
何せ関節癒着が起きているという事は、長い年月の血流障害があったと考えなくてはなりません。長年かかって悪くなったものを短期に改善させる事は無理なのです。
いずれにしても背中の硬さを温熱やマッサージで解消させ、血管の圧迫を和らげる必要があります。少しずつでも血液の流れを良くして根気よく改善させる気持ちが大切なのです。
私はこちらへ来る人に対して「私の施術が3割であなたの努力が7割だ」と伝えています。これは人任せにするのではなく、自分の身体は自分で守らなければ真の健康は得られないという意味も含めて伝えています。