2人目不妊・体調の変化
産後に体調を崩した
2人目不妊の治療を目的として、こちらに通われている女性の話です。
初回に来られた時に「一人目を妊娠する前と今では体調が悪くなっていませんか?」との私の問いに「その通りで、いろいろな面で調子が悪いです。」と答えてくれました。ここでは産後の骨盤ケアの大切さを解説します。
慢性疲労・逆流性胃腸炎・気管支喘息・O脚
喘息についてはビデオ収録が終わった時点で彼女から聞いた症状ですが、とても体調が悪くなっていたそうです。これらの不調は出産時に骨盤が開き、ブカブカとした骨盤が歪んだ状態で固まってしまい起きる体調不良です。
喘息と慢性疲労は鎖骨の歪み、逆流性胃腸炎や油っぽい食品が苦手となっていたのは背骨の歪みを原因とした血流と神経の伝導障害、O脚はやはり骨盤の歪みにより大腿骨のスタート位置が微妙に狂っていたと考えられます。
調整後は凄く【だるく】なった
これは自律神経の変化を意味します。今まで彼女はストレスによる骨格の歪みを原因とした、過剰な交感神経支配であったため、常に働きモードでの体調が調整により副交感神経が働くようになり、疲れを感じる事の出来る身体に変化した事を意味しています。
疲れが解らない異常な状態
鎖骨が歪み鎖骨の下を腕の方向へ走る鎖骨下動脈の圧迫により、その周辺の筋肉組織は硬くなります。鎖骨の下には迷走神経という副交感神経の幹が通っていますが、その迷走神経が硬くなった筋肉に常に圧迫されることで、副交感神経の働きが悪くなります。
そうなる事で交感神経が過剰に身体を支配する状態となりますので、常に頑張るモードとなりオーバーワークになります。俗に云う自律神経の失調状態です。疲れがわからい状態といえば一見健康そうに思われがちですが、生身の人間がいつまでも頑張れる筈もなく、やがて病的な体質となって行きます。
彼女の場合はその初期だったので、1回の調整で迷走神経の通りが良くなり、身体がお休みモードとなり【だるさ】が出てすぐに寝てしまった訳です。
目が覚めたら身体が変わっていた
彼女が最も改善を感じた事に、目の奥の重たさが取れてスッキリしたとの証言のとおり、目を栄養する血液が鎖骨や首の骨の歪みを正す事で、新鮮な血液に入れ替わるとこうした感覚として表に出ます。骨格の歪みを原因とした血流障害は全ての臓器や筋肉・器官に細胞レベルでの栄養障害をもたらし不調を感じる様になる訳です。それを一時しのぎの薬や我慢を重ねる事で確実に不健康な状態となりやがて病気と診断されるまでに悪化します。目は体の中でも特に敏感な器官であり異常にしても改善にしても直ぐにその変化を感じることが出来るので、彼女は最初に目の変化に気付いたものと考えます。
早めの手当の大切さ
彼女の体質はそれほどまでに悪化されてはいなかったために、劇的な変化が出ましたが全員がそうなるとは限りません。
早期の改善には早期の手当てが大切です。今の日本には産後の骨盤ケアの大切さなど、ほんの僅かな人にしか知られていません。こうした事がもっと一般化され新しい常識として認知されて来れば、二人目不妊や産後の体調不良などは激減するものと考えています。