血流障害による腰の痛み 掛川市Nさん
腰痛には2種類の痛み方がある
腰痛には2つのタイプに分かれます。
1つ目は神経の圧迫による神経痛と呼ばれる痛みです。
これはギックリ腰がその代表的な症状ですが、何かを持とうとして腰を屈めたその時にギクッとさせるあの激烈な痛みです。
腰椎がねじれて、神経根を圧迫しての痛みがその正体ですが、痛みが強いので動く事も出来ません。
2つ目のタイプは長時間の車の運転やデスクワークを続けた後に出る痛みです。これは神経の圧迫痛とは違いズッシリとした重たい感じの痛みで、筋肉細胞が痛みを出している酸欠痛です。
酸欠痛とは血液の流れが悪い事により、筋肉細胞が酸素欠乏の炎症を起こすと出る痛みのことで、慢性腰痛の代表的な痛みです。
動画のNさんも20代とはいえ、高校生の頃とは筋肉の質は変わっています。ですので以前に比べ痛みの質が違っているのが、こちらの目からも判断できます。
上のイラストを見るとヘルニアが神経根を圧迫しているので、見た目にはこのヘルニアが痛みの原因のように感じてしまいますが、この圧迫はそれほど痛みには関係しないことが解かってきました。
ヘルニアが出る原因は腰椎に対する筋肉の圧迫です、圧迫の原因は慢性的な筋肉の緊張です、筋肉の緊張とは俗にいう筋肉のコリです。筋肉がこる原因は血液の流れの悪さです。
この血流障害と筋肉のコリは悪循環をおこすので厄介です。しかもギックリ腰のように激烈な痛みは出ないので我慢してしまう例が少なくありません。私はこちらを恐れています。
ここで神経痛と酸欠痛の見わけ方をお伝えします。神経痛は身体の向きを変えた時などに起きますが、時間帯による変化はありません。それに対して酸欠痛は朝起床する時とか、長時間の運転やデスクワーク、それに身体を冷やすと出てきます。
酸欠痛は慢性的な筋肉の疲れを原因とした、身体の異常を知らせる信号です。これを無視していると幸せな老後を生きる事はむつかしいとも感じます。日頃から足腰の筋肉を柔らかくする努力をして欲しいものです。