ステロイドを辞める覚悟!薬効切れを乗り越えて。愛知県 19歳 Mさん
施術回数 60回 19歳 Mさん
赤ちゃんの頃からアトピーに悩まされてきたMさん。
1歳の頃から薬を使い続けて大学に入った頃から薬が効かなくなり当院を訪れました。
ステロイドを何年も使い続ける事とはどういう事なのか?
病院では決して話してくれない体験談になります。アトピーを根本的に治していきたいという方の参考になれば嬉しいです。
ステロイドが効かなくなった
彼女は1歳の頃からアトピーが発症し、19歳になるまで薬を使い続けてきたそうです。
薬は主に「ステロイド軟膏」と「抗アレルギー剤の飲み薬」を服用していました。
ステロイドの強さは年々強くなり大学に入った頃にはストロンゲスト(1番強い)が効かなくなり、次にデュピクセント注射も試したが効果があまり見られなく当院に来院されました。
(来院時の写真)
ステロイドの薬効切れと施術の改善反応
根本的に治していく為に薬を抜いていく事を決意した彼女ですが、治療を始めるとすぐに、薬効切れと施術の改善反応により症状が悪化してきました。
皮膚は炎症でただれ火傷の様になり、滲出液が全身から出る様になりました。
夜は痒みと炎症による火照りが酷く一睡も出来ない日も続きました。
そんな状態では大学も行くことができず、休学し治療に専念することとなりました。
彼女は隣の県に住んでいた為、1時間半程かかる距離を少しでも早く治る様にとお母さんと一緒に週に2回のペースで通われました。
(薬効切れと改善反応)
身体から出る天然のステロイド(炎症を抑えるホルモン)が出ない?
長年ステロイドを使用してきた方の特徴として症状が悪化する期間が長く続くという特徴があります。
なぜなら、本来身体の中から炎症や痒みを抑えるためのホルモンが出るのですが、ステロイド軟膏を塗り続けることで身体はそれに頼るようになり、身体の中から出にくくなってしまいます。
例えるなら、何も働かなくてもお金がジャブジャブ入ってきたら働かなくても良いのでは?と思ってしまうように、身体の中も同じで、外からステロイドが入り続ければ中から出さなくても良いのでは?と思ってしまうのです。
彼女の身体もそのようになっており、なかなか改善が見られず半年程辛い状態が続きました。
ステロイドを長期間使うことで冷え体質になる
もう1つの特徴として、ステロイドを長期間使い続けることで冷え体質になってしまいます。
ステロイドは塗り続けることで毛細血管の網目を細く狭くしていきます。
すると血液の流れが悪くなり身体が冷え体質になっていきます。
彼女も夏の時期にエアコンをかけていなくても『寒い』と言っていました。
これは重度のアトピーの方によくある症状です。
周りがエアコンをかけていても「暑い暑い」と言っている中、自分だけが寒いようでしたらそれは血流が悪くなっていると思って下さい。
身体が変わってくると心も前向きになる
治療を始めて半年ほど経った頃から、漸く徐々に症状が良化してきました。
症状が良くなってくると夜もぐっすり眠れるようになり、彼女の心も前向きになってきて、積極的にセルフケアやウォーキングも取り組めるようになってきました。
食事もお母さんの協力もあり、野菜中心のバランスの良い食事を取るようにもなりました。
治療7ヶ月目に入り顔に出ていた症状も落ち着いてきたので、『美容院にもいきたい』と言った嬉しい言葉も出るようになってきました。
8ヶ月目に入ってからは、お母さんと一緒に温泉にも行けるようになり、来院時にはお勧めの温泉も教えてくれました。
彼女の体感では、肌の乾燥が強い時は、塩分濃度が高い方が保湿力が上がり、アトピーの肌に効果がありそうとのことです。
私も肌が弱い方で、銭湯や温泉が好きなので参考にさせて頂いております。
アトピーを根本的に治すには
治療から10ヶ月が経ち、全身の症状が良化してきたので大学に復学出来る様になりました。
約1年経過した現在は、所々乾燥する箇所もあり、痒い時があるけれども薬を全く使わなくても普通に生活ができているそうです。
『初めはどうなることかと思ったけど、思い切って薬を断つ事を決心して良かった』とお話ししてくれました。
アトピーを根本から治していくには、食事や運動、姿勢など変えていく必要があるため簡単ではありませんが、『この薬をいつまで使い続ければ良いのだろう?薬が効かななくなったらどうしよう?』などといった不安はなくなっていきます。
また、彼女のように長年ステロイドを使用していてそれを辞めていく場合は、辛く苦しい期間がどうしても出てきます。
ですのでアトピーが発症した際は、「薬を使っていくのか?使う場合はいつまで使うのか?使わないという選択肢を取るのか?」
使用する前に一度立ち止まって考えて頂ければと思います。
薬を辞めたいけど辞められない!できれば使用したくない!子供には使わせたくない!とお考えの方は一度ご相談頂ければと思います。