不妊クリニックを転院しての妊娠 藤枝市Kさん 38才
自然妊娠を求めていたが
通院回数80回 体外2回 当院でも随分と長くかかってしまった一例です。
彼女はとても生真面目な性格で、こちらが勧めた家庭での自己療法も頑張るタイプの女性でした。
最初は見た目よりも体が硬く、特に背中や首の筋肉に硬さが出ていました。その様な体質であった事も原因と思われる低音難聴も患っていて、会話をするときに聞こえの良い右の耳を前に出すような仕草も出ていました。
低音難聴は耳の鼓膜が、血流障害で硬くなり人の言葉などの低音域の空気振動では鼓膜が震える事が出来なくなり、音を認識でき難くなる症状です。38歳という年齢を考えても首の硬さはかなりのレベルである。とした事が考えられます。
婦人科系は早期に改善されたが
不妊の原因として最初に思いつくのが、腹部への血流障害による生殖器系の機能不全ですが、彼女の場合はそれほど悪い状態でもなく、早期に生理の血が鮮血に変わったり生理痛が消えたりとした良い変化は割と早期に出て、順調に思えたが、当院で最も注目している背中の硬さが、なかなか改善されずに少し良くなった、と思ったらまた硬くなり。とした状態が長く続いてしまいました。たった2回や3回で妊娠してしまう女性に比べると、何とも不公平な話ではありますが、この個人差だけはこちらの力ではどうする事も出来ない事で、こちらとしても心が痛む状況ですが、何とも仕方の無い事だと感じています。
顕微授精を提案
やがて50回の通院を過ぎた頃に「背中に硬さが原因だと思うので、クリニックでの顕微授精を試してはどうか」とした提案をしたところ「受けてみたいです」とした返事で、不妊専門クリニックへ通う事になりました。生殖器系が元気であれば顕微授精は効果ある治療法であると考えます。
採卵した卵を移植しても着床に至らず
しかし結果は残念な事に失敗に終わったそうですが、クリニックでは「年齢を考えても直ぐに次の採卵をすべき。」と言われ、彼女もその様にすべきと思っていたようですが、私はその考えには納得できませんでしたし、彼女の態度がとても悲しそうで、しかも焦りを感じたし、受精卵を移植しても正常に着床しない場合には、精子の不活性もあると考え「間隔を開けても旦那さんと二人でこちらに通い、少しの間は妊活を休むべきだし、病院を変えてみるのも一考ですよ」と提案してみたところ、彼女も旦那さんと相談して転院の手続きを進めながらこちらへ夫婦で通う決心をしました。
転院で、気持ちも体も変わった
転院の手続きも、かなりのストレスになっていた模様でしたが、転院をしてからの彼女の雰囲気は少しずつ変化したように感じました。今までは早く何とかしたい、とした焦りがハッキリと伝わってきていましたが、何となく余裕さえ感じるまでに変化したのを覚えています。
「SⅬクリニックへ通っていた時には待合室がまるで通夜のようで暗いイメージでしたが、KLクリニックではそうした感じはなかった」とした彼女の話や、旦那さんが私に話していた「SⅬクリニックの駐車場で妻を待っていると、泣きそうな顔をして患者さんが帰って行った。」とした話を聞いて、やはり心のケアは大切だな。と気付かされました。
不妊治療はメンタルが大きく関わる
昔から妊活を諦めたら妊娠できた!とした話をあなたも聞いた事があると思います。不妊はほとんどの人が不妊治療の専門クリニックを頼ります。何となく立派な施設での医療であれば簡単に成功すると思い込んでいる人が圧倒的に多いのが現状ですが、意外と体外受精の成功率は低く約30%である。とした報告もされています。
運よく30%の仲間に入り、1回の体外受精で妊娠できれば問題はありませんが、残りの70%に入った場合には精神的に苦痛を伴い、それにより体質はさらに悪化して妊娠が出来難い状態へと悪化します。
そんな時こそ焦りを捨てて、何処かに夫婦で旅行したりして楽しむこと等をお勧めします。冷静になって考えると理解できますが、妊娠に至らないのにはそれなりの原因があります。
ホルモン検査の数値に振り回されたり、余計なサプリを飲んだりではなく、子宮や卵巣の細胞たちが元気な状態であるのかを観察すべきです。
細胞は血液により栄養と酸素を補給して生きています。あなたのお腹は硬くありませんか?首や背中にコワバリがでていませんか?揚げ物などの油の強い食品が苦手になっていませんか?実はそんな日常的な生活での身体の、我慢すれば何でもないレベルの異変が不妊の原因となっている場合が驚くほど多い事に気付いて下さい。
そして【悩むより楽しめ】で子供に邪魔されない時期でしか出来ないことを楽しんでみては如何でしょうか?
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こちらでは今迄の整体の概念とは違った角度からの健康サポートをしています。