おねしょの治し方
オネショ解消の体験談です。
下の動画はオネショばかりではなく、排便の調子も良くなったと話してくれました。
埼玉県に住むH・Mさんは4年生になってもオネショが止まりませんでした。女の子でもあるので辛かったと思います。シルバーウイークを使い母親の実家に帰りながらの来院でした。
病院の治療を3年生の頃より受けていましたが、薬を飲むと止まるが続けて飲まないとやはり漏らしてしまうといった状態でした。
母親もなるべくなら薬はやめたいと考えていたそうですが、オネショと整体の関連が思い浮かばず、今日まで手をこまねいていたと話してくれました。
私は最初に骨盤の歪みを母親に確認させ、自律神経の乱れと血流障害による機能的なトラブルについての説明をしたところ、しっかりと理解でき安心した様子でした。
調整をして歪みがキレイに調整されたので「たぶん大丈夫だろうが明日も来て下さい」と帰しましたが、やはりその夜には全く漏らす事も無く、良く眠れたとのことでした。
1年生の頃から悩んでいたオネショがたった1回の整体療法で改善されてしまったのです。
術前と術後の踵の位置に注目して下さい、術前は右側の骨盤の歪みにより足のスタート位置が上がってしまうので右足が短く見えます。この骨盤の歪みが今回のオネショに限らず、健康を害する根本の原因となってしまうのです。
この写真を見れば明らかですが、左足の方が太くなっています。ストレスにより右の骨盤が歪み、それを無意識に庇おうと左半身に重心を掛ける生活を続けていたために起きた現象です。
この子もそうですが、自分の骨盤が歪んでいる事に気付く人はいません、ですが身体はそれを感知して無意識に左半身に体重を掛けて右の仙腸関節を守ろうとします。
そうした無意識の体重バランスの崩れが、左右の筋肉バランスも乱し病気の原因を作ります。膝痛に悩む人が、最初は左膝から痛める事が多いのもこの理論が当て嵌まります。
骨盤はどのような条件で歪むのか?
このサイトでは何回も出てくる骨盤が歪むメカニズムの説明ですが、イラストの様に必ず右の骨盤が歪むように身体は作られています。
それは写真に示された右の仙腸関節に付着している腸間膜根が縮むことで起こります。腸間膜根は腸を繋ぎ止めている腸間膜の根っこで、腰椎1番の左側から右の仙腸関節に向けて斜めに付着しています。ワカメの根っこを想像するとイメージし易いと思います。
その腸間膜根がストレスにより交感神経が刺激される事で縮むのですが、その仕組みは喧嘩した時を思い出せば解かり易いと思います。喧嘩した時には筋肉はギュッと締まり縮みますが、喧嘩に限らず精神的なストレスでも交感神経は刺激されますので、その作用で骨盤は歪みます。
骨盤の歪みと神経の圧迫
腸に限らず全ての臓器は定位置に納まるように、こうした膜によって最終的には骨格に付着しています。その仕組みで人が立っても心臓や肺が下がって来る事はありません。腸は写真のような薄い腸間膜によりお腹に納められている訳です。
骨盤が歪む法則が理解できれば今回の症例も明確に理解できると思います。骨格が歪んだ状態では神経線維の圧迫と、血管の圧迫が日常的に起きている事を理解して下さい。
先に神経の圧迫から説明します。私たちの身体は自律神経で制御されていますが、今回の症例であるオネショに関係するのは、図で示した骨盤内蔵神経です。
この神経はリラックスモードで各組織を緩ませる働きがありますが、骨盤が歪む事で圧迫を受け続けると、緊張モードの交感神経の支配に負けてしまい、膀胱や尿道は緊張します。
緊張した硬い膀胱では尿を溜めておく能力が下がってしまいますので、朝までもたない状態になっていた訳です。オネショに限らず高齢者に多い夜間頻尿も全く同じ理屈で発生します。
骨盤の歪みによる血管の圧迫
血管の説明図は『人体解剖学図譜集』株サプライより引用させて頂きました。
次に歪みによる血管の圧迫について説明します。骨盤の中には多くの血管が走り、骨盤内にある各臓器へ血液を運んでいますが、骨格が歪むことでその大切な血管が常に圧迫を受けた状態になれば、どうでしょうか?
今回の症例に関係する膀胱や尿道に新鮮な血液が届きにくくなり、やがて肩が凝るのと同じ様に、それらは硬くなってしまいます。
特に膀胱は腎臓から1分間に約2cc尿を送られて来ますが硬く緊張した膀胱では余裕をもって貯蔵できなくなり、睡眠中に排尿してしまうのがオネショです。
この様に身体の仕組みを知ることで、病気や体調不良の原因を明確にすることが出来ます。その原因を無視しての投薬はいかがなものでしょうか?
もし彼女がそのまま病院での対症療法を続けていたなら将来どうなってしまったでしょうか?私の予想では高い確率で婦人科系のトラブルが出るものと推察します。なぜなら骨盤の歪みによる血流障害は膀胱に限らず、子宮・卵巣といった臓器にも起きるからです。
そうした病気や体調不良を予防できた事を考えると、今回のオネショの解消はとても有意義な出来事だったのかもしれません。